画像出典:photo-ac.com※写真はイメージです。
トイレ清掃員に酷い事を言った学生。しかしある男性の一言で彼らは凍りつくことに・・・
世の中に様々な職業が存在しています。
中には、多くの人がやりたがらないような
キツい仕事も存在しますよね。
『トイレの清掃員』もそのうちの一つかもしれません。
そんなトイレ清掃の仕事をする女性が、
ネット上に投稿したあるエピソードが
注目を集めているのでご紹介します。
それがこちら・・・
トイレの清掃員をしているある女性
私は、トイレの清掃員をしています。
ビル清掃の会社でパートとして働き、
日々、トイレの清掃やビルの共用部の清掃を行っています。
とはいえ、この作業が好きだからやっている
なんてカッコいい事は言いませんし、言えません。
ただ、一つだけ言える事は
「仕事があるだけで、仕事を与えられているだけで感謝している」
という事。
元々、私は正社員として働いていたのですが、
6年前に急にリストラをされてしまいました。
当時、上司に言われた解雇理由は今でも忘れません。
「”女性だから”今後の事を考えて優先的に切って行いく事にした」
こんな無責任で酷い一言だけでした…。
そんな経験を経てきた私にとって、
どんな仕事でも差別されずに必要とされる仕事は有り難く、
とてもやりがいのあることです。
私は来年で55歳を迎えますが、
日々、利用者が快く使用できるよう心がけて清掃しています。
普段、利用者にとっては”空気”の様な存在である私たちは、
特別気にもしませんが気にもされていません。
それぐらいが丁度いいのです。
しかし、ちょうど1年程前にとても嫌な経験をしたのです。
それが・・・
いつも通り男子トイレの清掃に入り、
小便器をゴシゴシと掃除していた時でした。
ちょうど、新卒採用の面接を行っている時期でしたので、
大学生など就活生たちが頻繁に出入りしていました。
私が丁寧に掃除していると、笑いながら
まだ初々しい姿の大学生2人がトイレへ入ってきました。
そしてすぐに小便器を掃除する私を見つけると、
酷い言葉呟いてきたのです…。
「こんな仕事やだよなー。まじで無理だわ、俺。」
「いや無理とかってレベルじゃないだろ!トイレの掃除とかキモいって!!!
とりあえずこうなったら人間のゴミだわ!(笑)」
私は、知らないフリをして、聞こえないフリをしました。
一生懸命悔しい気持ちと、怒りを食いしばり我慢しました。
ここで言い返したりしては、私はこの大学生たちの言うように
本当の”ゴミ”になってしまう様な気がしたからです。
言い返す=認める事
このような思いが、とっさに私の心で
”我慢する”という選択を取ったのだと思います。
しかし、この大学生二人組は、この後凍りつくような
窮地へと追い込まれる事となりました。
なぜなら・・・
この大学生たちのすぐ後ろから入ってきた一人の『おじさん』
このおじさんが、大学生が私の事をバカにした後、
ボソッと大学生に言葉を掛けます。
「君たちは、就活生かい?だとしたら、0点だね。
なぜなら君たちは、仕事の意味を履き違えているようだ。
どんな仕事でも、仕事があるという事は必要とされているからなんだよ。
立派な仕事。
誰にでも出来る仕事じゃないことをしてくれる人がいるから、
君たちは何不自由なく便利に使えたり利用できるんだ。
いいかい?”ゴミ”なんて言葉を使うんじゃない。
掃除をする方が、掃除をして給与をもらうだろ?
これは、その仕事や人に対しての対価=ありがとうという報酬なんだよ。
そこにお金という対価が発生しているという事は、必要とされているからなんだ。
ゴミじゃないんだよ。
でも、きっと雇う側も仕事を与える側も、
君たちの様な価値観の人間には何も渡さないと思うが、どう思う?」
そう言い、ふと大学生が首から下げている
名札を見てさらに笑みを浮かべこう言います・・・
「ふむ。面接か…楽しみだね。
そのロゴは私の会社のシンボルだ。後で、面接室で続きを話そう。」
一瞬この意味が私には理解出来ませんでした。
しかし、大学生たちはすぐにこの意味を悟った様子・・・。
どうやら、このおじさんは、彼たちがこの後面接を受ける会社の社長だったのです。
私も、このビルの清掃をしていて何度か見かけた事はある顔でしたが、
まさか会社の社長だったとは知りませんでした。
冒頭でも述べましたが、
私はこの仕事を与えられているだけで感謝しています。
与えられている事、任せてもらえる喜びを知っているから…。
世の中に仕事や与えられる責務は、数えきれないほど種類があるでしょう。
しかし、それをバカにしたり差別したり
比べる事は決して良くはない事だと思います。
その職種、その責務には全てに”事情”があり、
”原因”があり、”目的”があるという事を忘れてはいけません。
この翌日から、トイレで用を足しながら
大学生へ説教をした”少しワイルドなおじさん”は、
私を見るたびに微笑みながら、
必ず一言声を掛けてくれるようになりました。
「いつもご苦労様。」
ただ、その二人の大学生をこのビルで見かける事は、
あれ以来一度もありません。
いかがでしたか?
私たちが普段、快適に過ごせているのは
多くの人の支えがあってこそです。
働くことの大変さや、仕事があるという事のありがたさを
「忘れてはいけない」と思わせてくれる
素敵なエピソードでしたね。
出典元:youtube
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